花の接写の撮影方法の2番目として、「大きなボケを作る方法」について解説していきたいと思います。大きなボケを作る為には下記のような要素があります。
// ボケを作るポイント//
1.開放絞り値が小さいほどボケる。
2.レンズの焦点距離が長いほどボケる。
3.被写体に近づくほどボケる。
4.被写体と背景が離れているほどボケる。
撮影時にはこれらの事を念頭に置きながら被写体とレンズを選ぶことになります。絞りやアングルによって広角っぽくも、望遠ぽっくも撮れるレンズとして標準50mmレンズがあります。まずは50mmレンズでf5.6で撮影したものと開放f1.8で撮影したものを見てみましょう。
写真のピントは平面で合います。その平面の前後にピントの合う範囲を広げるのが絞りの役割で、絞り込むほどピントの合う範囲が前後に広がります。ですので、f1.8よりもf5.6の方が背景の蕾や枝の輪郭がハッキリしています。
絞りのもう一つの役割がボケのコントロールです。
開放絞りが最大にボケ、絞り込む程にボケは弱くなります。例えば、背景に玉ボケがあった場合、開放が一番大きく絞り込む程に小さく、そして絞りの形が現れてきます。ですので、奇麗な玉ボケを出す基本は、開放絞りで撮影することになります。また、背景が離れているので背景が奇麗にボケています。
そして、次の作例は90mmマクロレンズ開放絞りで撮影したものです。先ほどの50mmで撮影した花と同じ位の大きさですが、ボケが大きくボケ感が強いものとなっています。また、50mmに比べて背景の映り込む範囲が狭くなっています。望遠になるほど背景が狭くなり、広角になるほど映り込み範囲が広くなります。
最後に、この作例は上の状況でもう少し近づいて撮影したものですが、先ほどよりもボケ感が強くなっています。これらの特徴を試しながら撮影を楽しんで下さい。
*開放絞りとは絞りを最大に開いた状態(絞りバネが出ていない状態)で、レンズ名にf5.6とか2.8とか1.4という表記がされています。数字が小さいほどボケるレンズです。
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