「ボケフォト  大好き!」

ボケフォトの撮影方法、作例や機材の紹介

13. マクロレンズについて

レンズには最短撮影距離というものがあり、一番近づける距離が決まっています。例えば、85mmレンズであれば85cm位、50mmレンズでは50cm位です。

そのレンズで花を撮影しようとすれば、紫陽花やシャクヤク、ダリアなど大きめの花であればある程度の大きさで撮影できます。しかし、それより小さい花では画面に対して小さくしか撮れません。

なので、それ以上に大きく撮影する為には、クローズアップレンズや接写リングといった小道具を使用する事で、撮影最短距離を短くする事が可能になります。ただし、その際は無限遠にはピントが合わず、近接専用となってしまいます。その煩わしさから解放してくれるのがマクロレンズです。

マクロレンズには、望遠系、中望遠系、標準系があります。標準系は軽量で取り回しがしやすいのですが、ボケ量は少なめです。反面、望遠系は重く取り回しが大変ですが、ボケ量は多く少し離れた被写体でも大きく写せます。その中間の存在が中望遠系のマクロレンズで、ボケ感もそこそこで取り回しも楽です。

それと、マクロレンズの性能表記で等倍とかハーフマクロという記述が出てきますが、その事について少し説明しておきます。

フルサイズのセンサーやフィルムのサイズは、縦×橫が24mm×36mmになります。そこで、10円玉を撮影してみたときに画面一杯に写せるのが等倍マクロ、半分くらいに写せるのがハーフマクロとなります。どうしてかと言えば、10円玉の直径が23.5mmだからです。約24mmの十円玉を画面一杯(縦24mm)で写せるものを等倍といっています。表記は1:1、ハーフマクロの場合は1:2となります。

画像は、左から180mm f3.5、90mm f2.8、70mm f2.8、50mm f2.8のマクロレンズです。左から3本は等倍マクロで50mmのみハーフマクロです。

左から180mm,90mm,70mm,50mm

では、作例として85mm f2の一般的な最短撮影距離のレンズを最短撮影距離で写したものと、ヘリコイドアダプターを使用したものと、90mmマクロレンズで目一杯気味で写したモノを紹介します。

Jupiter-9 85mm F2 最短撮影距離 80cm

Jupiter-9 85mm F2 + ヘリコイド付マウントアダプター最大繰り出し

 

TAMRON SP AF 90mm f2.8 Di MACRO 等倍近く

 

 

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